運命の契約書£001-2

霧海 2011-12-20投稿
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約20分後――


「……これで、いいのか?」

物置部屋をあさりにあさって見つけた服。

それを身に付け、俺は鏡の前に立っていた。

今俺が着ている服……それは、



ティーシャツにジーパン!!



という、もの凄くラフな格好だった。

これといって特徴のない、ティーシャツ×ジーパンの組み合わせ。

しっくりこないが……他に無いし、これでいこう。



     ●



「――やっべ、もう15時じゃねぇか!」


俺は今、走っている。

理由は言わなくてもわかるだろ?

……待ち合わせの時間に遅刻しているからだ。

遅刻しそうなんじゃない、既に現時点で遅刻しているのだ。


「っ……まだ居んのかな?」


廃ビル近くに金髪黒服の男が居なかったらどうしよう。

時間に遅れたから能力はやれないとか言われたら……。

――と、無意識に嫌なことばかりを想像してしまう。

考えたくない事に限って、脳が勝手に考え始めてしまうのだ。


「俺の脳め……、後で鉄拳制裁だ!!」


あほなことを言いながらも、俺は走り続ける。

脳に鉄拳制裁……どうやるのか自分でも全く想像がつかないが、それについて考えている暇はない!



「……あ!」

廃ビルが見えてきたな…と思いながら走っていた俺の前に、ひとりの男が現れた。


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