此処はどこ…??
あたしが目を覚めるとそこは学校の歴史で習ったような着物を着て侍がいそうな町並みだった。
(確かあたしは…学校の帰りに美奈子と一緒に帰って途中で別れてから右の角をまがって、それから白い光が見えて…)
どこをどう見ても此処は、佑美が住んでいる家の周りにある景色ではない。
とりあえず、佑美は町の中をぶらぶらと歩き始めた。
周りの人たちが佑美をまるで異国の人を見るかのようにじろじろと見ていた。
その時――
「そこの奇妙な格好をした女!!今すぐに歩くのをやめろ」
佑美は、気付かずに歩き続けていると前から役人らしき人たちが来て刀を佑美に向けていた。