魔竜ザイラスとは気付かずに賞金稼ぎ達は仕事を始めたが、対飛竜の戦法がまるで役に立たず明け方までザイラスに弄ばれ命からがら街まで逃げ帰ったものの、結果死人や怪我人、街にまで被害を及ぼし報奨金も入らず少女に命を助けられる最悪の形となった。
「奴の居場所の特定が出来そうだと言ったのは、奴がお前さんに話していただろう?神が作った武器のことを…」
「ザイラスは邪魔だと…」
「神が作った武器は全ての魔に対し絶対的な破壊をもたらし、正義の為のみその力を発揮する…世界に四種存在し剣、槍、斧、弓それぞれを四方の大国に授けた…つーのが神の武器ってやつだ」
「私が持つのは剣…」
リシュアは剣を見た。金の竜が輝いている。
「神の武器の在処は分かっている、奴が武器を邪魔というなら武器を破壊しにいずれかの国に現れる…って寸法なんだが…」 男は少し怪訝にリシュアを見つめた。