白い吐息が舞う。
今日はいつもより、いちだんと寒い。
あたしの名前は、彩、中学二年生。
隣にいるのは、海翔。
海翔とは、小学校からの幼なじみ。
海翔は、女子とは口を聞かないクール男子なんだ。
だけど海翔は、唯一あたしにだけは、話をしてくれる。
まあ、幼なじみだからだとは、おもうけどね。
実は今、あたし、海翔に片想い中!
海翔に認められるように、頑張るんだ。
『海翔!今日買い物つき合ってー』
「おう、」
あたしと海翔にとっては、何気ない会話でも、まわりには、うらやましがる女子がたくさんいる。
その翌日、何かが起こる事は、あたしはまだ知らなかった。
-つづく