河合は莉緒に視線を合わせる。
河合「じゃあな、楽しかったよ。」
莉緒は河合に2度と会えないような言い方だと思った。
後ろから莉緒を呼ぶ声が聞こえる。栄祐だ。
栄祐「莉緒ー!」
莉緒は振り向く。
莉緒「栄祐?」
栄祐の後ろには大騎と菅原がいる。莉緒には見えていないが、河合は大騎と菅原に合図をして走っていった。
花火がバンバン鳴る。
菅原「莉緒ちゃーん!!会いたかった。」
菅原は莉緒に抱きつこうとする。しかし、栄祐が阻止する。
栄祐「莉緒!何で人気のないところに来たんだ、危ないだろ!?」
莉緒「河合が連れてきてくれたんだよ、花火が良く見えるって!ね、河合!あれ…?」
大騎がニカッと笑う。
大騎「河合なら走っていったぞ。」
莉緒「えー!?」
莉緒はもう少し一緒に居たかったなぁと思った。
菅原「莉緒ちゃん、大丈夫、俺がいるさ。」
莉緒は菅原を無視する。
栄祐「莉緒、早く帰るよ。おばさんたちが心配すっから。」
莉緒「うん。」
莉緒は河合が良くわかんない行動をしたけど、夏休み明けに聞けばいいやと思っていた。