ROOM 16 〜実行しよう〜

るーROOM 2012-01-05投稿
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圭吾の提案に、弘貴は、
「外が…危険だったら?」と反論。

しかし、圭吾の主張は続く。

「4人で、この部屋を脱出しよう。」

『自分に自信を持つ。』
この日から、圭吾は少し変わったように見えた。

2日目。

「ちょっと入るぞー。」

拓也がまた、布団を持って岬の部屋に入ってきた。そして圭吾も。

「今日ここで寝る。」

「3人〜?」
さすがに岬も、困る。

でも、頼もしいし、淋しくない。

岬は2人を受け入れた。

これに弘貴が入ったら、この部屋はパンパンだ。

だが、弘貴は来ないようだ。良かった…。

すると拓也が、

「翌朝、ちょっと見てみようぜ。食材配達は、どのようにして行われているのか。」

「うん。そうだね。」

岬は頷いた。圭吾は、目覚まし時計を6時半にセットした。

圭吾の顔は、少し変わったように見えた。

温かい目になっているようにも見えた。

「岬…ありがとう。」

「い…いや…。」

岬も、誰かを助けられた喜びで、笑みが止まらなかった。

「何?岬圭吾に何かしたの?」

拓也が聞いてきた。

「え…うん、まぁ…。」

「何だよ〜何してやったんだよ。」

「教えないっつーの。」

そういうおちゃらける岬を、拓也は先生のような眼差しで見ていた。

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