-内村栄祐(ウチムラエイスケ)6歳-
栄祐「バラバラに暮らすってこと?」
母親「そう。」
栄祐は言っている意味は分かっていた。
母親は莉緒と、父親は自分と暮らすということ。
莉緒「栄ちゃん、じゃあね。」
栄祐「りっちゃん、じゃあね。」
普通な挨拶。まだよくわかっていない頃。手紙を出すと約束した。
莉緒は新しい父親と暮らし始めた。
栄祐は父親と暮らし始めたが、すぐに父親の妹夫婦に預けられた。預けられたという感じはしなく、栄祐は楽しかった。叔母夫婦は自分を本当の子供のように可愛がってくれた。最も、自分がそこの養子になってたなんて知ったのはもっと後だったが。
隣の大騎と仲良くなった。そんなことを手紙に一杯書いて、一杯一杯手紙を出した。
莉緒からは1通も返ってこなかった。