栄祐は住所は分かっていたのでその場所へ行けた。
栄祐「このへんかな…?」
団地の中では何処が何処だか分からない。
栄祐は近くの人に聞いてみることにした。
栄祐「すみませーん…。」
同い年くらいの男の子達に話し掛けてみた。
栄祐「この住所って何処だかわかりますか?」
栄祐は住所と名前が書いてある紙を見せた。
『平沢莉緒?』
莉緒は母親の名字だ。
栄祐「知ってますか?」
『知ってるよ。』
『お前の名前は?』
何で名前?そう思いながら答えた。
栄祐「内村栄祐…。」
『その子、学校来てない転校生。』
…え?
栄祐は男の子達に詳しく聞いて、莉緒の家に向かった。
どうやら、莉緒は転校してから1ヶ月しか学校に行っていない。名簿に存在しているだけらしい。
男の子達にどういう関係?と聞かれて、栄祐は妹と答えなかった、ただの知り合いと言った。
栄祐は平沢家に着いた。古いアパートだ。
『平沢』と書いてある部屋を探した。
あった!
栄祐はインターホンを押そうとした。
すると、何かが叩きつけられた音がした。女の子の悲鳴が聞こえた。多分莉緒だ。そう思っても、栄祐は助けに行けなかった。
恐くなった。