ばたばたと音を鳴らして僕は走る。
こつこつ。音が響く。
僕の足が止まった。
イキドマリ…!?
ここは学校なのに…こんなところに!?
こつこつ。という音が、僕の後ろで止まった。
ゆっくりと僕は首を動かす。
そこには…
「ゆ…優ッ!」
そこには血まみれの優が立っていた。
「創…。」
「優ッ。ごめん!ごめんよ!」
「信じてたの。ずっと。」「優…。」
「やっぱり…創は…私の運命の人ね。」
「う…ん…めい…?」
「私と創は赤い糸で繋がっているのね。」
そう言うと、優は四階から外へダイブした。
「ぁ…あぁッ。」
小指から…優のモトへ…。僕の体が浮いた。
ざわざわ。
「知ってる?」
「永良創君でしょ?」
「樋井優ちゃんとさぁ…。」
「二人で一緒に自殺かなぁ?」
「じゃない?」
「怖いよね〜。」
「ねぇ…。」
「あんな幸せそうな顔で中庭に落ちてるんだもん。」