ポップコーンとマシンガン‐2

をん 2012-01-22投稿
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ムイムイ。
あいつがそう言った。

ムイムイ。
あいつがそう呼んだ。


世界でただ一人、
着ぐるみを着ていない。

――あのバカが。





少女の叫びが夜に響いた。

僕は思わず後退り、
まじまじと少女を見た。


やっぱり、着ぐるみを
着ているのは
彼女の方だった。

少女は欠伸を洩らし
僕の方へ眼を向ける。

犬歯が鋭く輝いていた。


――眼が合う。


邂逅。
ほんの数秒の..。




でも僕達は、お互いに
気づいた。



――嗚呼。

これは僕だ、と。
こいつは僕だ、って。


そんなことなんて、全く

――意味を
為さないというのに。


全部全部
無駄だってのに。



無為なんだよ。

どいつもこいつも、
なんでもかんでも。

無意なだけ。


無意だ、無為だ。

――無為無意だ。


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