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有間 総二 2012-02-01投稿
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1つ
また1つと床がへこんでいく

「当たらないな」

やれやれ、と溜息をつくと大輔は右手だけでなく、全身を岩石化し始めた


「マズイな……」

岩石を鎧のように纏った大輔はどんどん巨大化する

「神那!貴様を踏み潰してやる!」


アリーナじゃ、死んでも文句なしなんだから参ったな

「うおぉぉぉぉぉ!」

本当に踏み潰されそうだ

「能力、使うか……」


-数ヶ月前-

「君が、編入生の神那君だね」

そうじゃなきゃ誰なんだ、とは言わずに、はい、と真面目に答える

「僕は君の担任の十乃杏吾、よろしく」

差し延べられた手を握り、あいさつをすませる

「とりあえず、能力を測定しようか」


そう言った十乃に保健室へ連れていかれる

保健室には誰も居なかったが、部屋の真ん中にはゴツい機械が置かれていた

「じゃあ機械に腕を通して」

よく見ると血圧計みたいだな……、なんて思いながら腕を通す


すると十乃がボタンを押し、しばらくしてディスプレイに[Error]と表示される

「あれー?おかしいなー?」

十乃がもう一度ボタンを押すと、今度は正常に稼動する

「何だったんだろうなー?」

「さぁ……」


ディスプレイに[OK]と表示され、紙が出てくる

十乃がそれを見て「おぉ……!」と感嘆の表情を見せる


腕を抜いて紙を見ると能力について書かれていた

記憶していて、一度倒したことのある相手の能力を使用する事が出来る能力

「記憶力に自信あるの?」

「まぁ、一応」


俺はこの能力をと名付けた


-現在-

「な、に……?」

俺は素手で大輔の足を受け止めていた

大輔を倒す前、色んな不良が喧嘩を売ってきたんだけど、その中の一人の能力が肉体強化だったので、それを使ったのだ


「こっちの番だ」

これも不良の能力、手の硬質化と肉体強化を組み合わせて、大輔を殴る

「があぁぁぁ!」


岩石の重みだろうか、一撃で崩れる

俺は瞬時に大輔の上に乗り、拳を連打する

「もう終わりか……」

あっけなく、俺は勝った


俺は司導神那、memoryの能力者だ

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