ROOM 21 〜許さない、理性の限界〜

るーROOM 2012-02-02投稿
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食材配達ロボは、リモコンによって制御されていた。

「じゃあ、今朝…。」

誰かが遠隔操作をして、弘貴を殺した。

リモコンの裏には、「1回限り」と書いてある。

「バカな…。」

また、人を疑わなくてはならなくなった。

でも、拓也は自分の前にいて、ドアを見ていたのだ。リモコンを操作することは出来ないし、相当怖がっていたし…ということは。

「やっぱり圭吾…?」

あの時の状況を思い出した。

『今度俺がのぞく。2人はそこにいろ。』

あの時、圭吾は自分より部屋の奥にいた。

…犯人が、確定してしまった。

…4日目。

弘貴の部屋からは、臭いが酷いので、閉めきる事にした。

朝食、昼食、夕食と過ぎ、結局何も言いだせなかった。

…4日目の夜。

岬は、頭がおかしくなりそうだった。

本当だったら、圭吾を殺してやりたい。

圭吾を疑いたくないが、圭吾しか怪しい人はいない。

…絶対に許さない。

岬の理性は、限界を迎えつつあった。


すると、ドアが開いた。

「誰?」

そこには、拓也が立っていた。

「ノックぐらいしろよ。」

「あぁ…ごめん…。」

「…どうしたの?」

「岬、最近顔色よくないから、大丈夫かなと思って。」

拓也は、わざわざ心配しに来てくれた。いい奴だ。



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