決意と決別
フェン「此処へ来た目的は?」
ムカイ「…」
フェン「能力は誰に習った?」
ムカイ「…」
ほとんど答える事もなく、質問は終わりフェンが…。
フェン「かなり訳ありみたいだな、まぁいい次にここのシステムについて説明する。」
審査は「力量」「技量」を見て判断される。評価はS〜Eランクまであり、それぞれ評価されたランクの階に行き、昇格、もしくはそのランクのライセンスを取得するかを選べる。
ライセンスを取得するとランクによって違うが、様々な事に利用できる。例えば、S級ライセンスの場合「全世界の病院、全世界のホテル、全世界の交通機関などが無料になる他、様々な仕事もできる。」
フェン「まぁ簡単言うとこんな所だが、何か質問はあるか?」
ムカイ「ライセンスを持っていたら、本部に出入りできるんですか?」
フェン「ん?能力協会か?勿論出入りは出来るが、何故だ? 」
ムカイ「それが聞ければ十分だ。」
一瞬ではあるが、この場の空気が変わったがフェンは気にせず話を続けた。
フェン「それではまず技量から審査を…」
フェンは話を途中で止めると強い威圧感とともにムカイが近づいてきた。
フェン「貴様何のつもりだ!」
ムカイ「何って審査でしょ?」
不気味に微笑みながら近寄るムカイの右手から黒い炎が渦巻きながらムカイの体を囲っていた。
ムカイ「もう面倒なので、貴方を倒せばSランクと言う事でいいですね?」
フェン「黒い炎…こんな能力見たことない。それにこのプレッシャー、こいつただ者じゃない!」
そう心の中で思うと、上着を脱ぎ戦闘態勢になった。