トクベツな君。‐3‐

AYM 2012-02-26投稿
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私はその時、苛立ちと共に放課後の帰り道を歩いていた。



「あっ!!」


海翔との買い物の約束がある事に気づいた。




「今からでも間に合うかな…」


時計を見ると予定時間より、はるかに過ぎている。




もう間に合わない事なんて知っていた。




でも私は、無性に海翔に会いたくなって
大急ぎで、待ち合わせ場所の時計台まで行った。










海翔はいなかった。





「そう…だよね…?」




海翔がもう、帰っちゃってることくらい知っていた。




涙が止まらなかった。






海翔に会いたい。





私は、その事だけで頭がいっぱいになった。








そして、帰ろうとしたその時、


海翔から電話だ。






『…もしもし』



「彩? 今ドコにいんの?」









『………いたい。』





「え? 何か言った?」







『会いたい。』





私の声は、ナミダ声になっていた。




「今行く、すぐ行く。」






海翔は、私が今ドコにいるか知ってるの?


海翔は、今何を考えてるの?




海翔は今、好きな人がいるの?





私は、海翔の事が大好きだよ……。




私は心の中で、そうつぶやいた。






つづく.。o○



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