天国から人間を見守り続けて、もうどのくらい時がたったのだろう
ザッと120年以上はたっている
1分=60秒
1時間=3600秒
24時間=86400秒
365日=31536000秒
120年=3784320000秒
毎日毎日、同じことの繰り返しを一生するもんだと思っていた
そのことに今まで疑問を感じていなかった
それが当たり前だと言われて育って来たのだから
だけど俺は知りたいことがあった
人間をずっと見て来て俺が興味をもった
【感情】と言うのがなんなのか俺は知りたい
涙を流している人間
笑っている人間
楽しんでる人間
怒っている人間
表情や行動や言動でコロコロ変わる人間達
俺達にはわからないことが人間界では溢れてる…
だが…人間達は【感情】のせいでこちらの世界に来てしまう人間もいる
いったい【感情】とは、良いものなのか、悪いものなのか…俺はわからない
そんなことをボ〜っと考えていたら、エライ方から呼び出しを受けた
《貴様を呼び出したのは他でもない、貴様にも新たな任務についてもらいたくて呼んだのじゃ。任務名は【希望の光】》
「…【希望の光】?」
人間が死んでしまう一歩前にあらわれ、理由を聞いて、一度だけやり直したい「過去」に行く。「過去」を変えて、今に戻ってきた時に また死ぬような結果になったら終わりだが…死なない結果になったら生きていられる。
《【希望の光】とは、最悪な結果を変える一度きりのチャンスなのじゃ》
「…チャンス」
《頼んだぞ》
俺は【希望の光】任務につかされた。任務につくとケータイ&妖精1人もらえるらしい
そして…俺がもらったケータイを開くと妖精が出てきた
『俺はみらいって言うんだ。よろしくな』
元気いっぱいな男の子だった
身長は…ケータイの待ち受けほどの大きさ
体重…ふわふわだから軽いはず
このケータイは『みらい』の家らしい
『情報が来たよ……人間界に命を落とそうとしている奴を発見』
「任務開始だな」
『…その場所までワープします。ケータイを離さずに持っていて下さい』