少なくとも
ここにいる
少なくとも
目の前に
生きた時代は違うけど
年もだいぶ違うけど
その優しい眼差しと
その温かな話し声
ひとつ進めた気がしたよ
ほぼ多数決な世の中で
時にやさぐれ
時におびえ
縮こまった日もありながら
ずっとずっと迷ってた
このままでいいのか悪いのかと
結局は群れたいから
群れた方が楽だから
色眼鏡で見て欲しくないから
少数派工作より多数派工作の方が楽だから
なんて
ひとりではないけど
独りよがりで
迷ってた
でも
ここにいた
同じ人
久しぶりに見つけた
今ここに
恋し愛した人想い
語り語ったあのひととき
迷いの消えたあのひととき
傷のなめあいは駄目だというが
少なくとも
あのひとときは駄目ではない
ありがとう
同じ人
感謝してます
あの時に