立っている
一人、立っている
僕の周りの人は倒れている
意味はない、見たくない、この現象
いや
これを試練と思えばいい
自分だけが立っているという事は
必ず何かしらの意味があるはず
他人が思い付かない様な考えを浮かべたその時
言いようもない気持ちが心の中を満たし
誰かに伝えるべく背伸びした
暗い空へ
いない
僕がいない
誰も気付きはしない、興味もない
満たされぬ思い、重なって、また増える
逃れる事ができないこの不安
自分だけが抱いている不安
理解できない他人の気持ち、降り続ける雨
僕は
抑えきれない感情を発散したくて思いをぶつける
暗い空へ
あぁ
流れゆく時間に抗う事もできず、身を任せてしまった
目をつむれば思い浮かぶのは将来の冴えない自分
僕は人生を歩んでいる
しかし
機械同然、進んでるだけ
思考はしていない
夢がない、やりたい事、ない
こんな
僕に明日は来てくれるのか
何か失敗して他人に笑われないか
まだまだある
心配する事はたくさんあるが
何とかなる、と思う
この根拠もない自信
暗い空の下でため息
震える携帯、無視する自分