私の名前は、三崎 杏奈(ミサキ アンナ)。
中学校生活最後の夏休みを
過ごしている。あと少しで終わり。
今日は珍しく起きるのが
早く何となく散歩をしている。
受験生という自覚が無いくらい呑気に。
近くのベンチに座り、ボーっとしていた。
「おーい。」
どこからか声が聞こえる。
「杏奈ー?」
誰だろう、振り向いてみた。
杏「あ、優斗。」
幼なじみの平野 優斗(ヒラノ ユウト)。
優「何朝からボーっとしてんだよ、勉強しろよ。受験生っていう自覚あんのか?」
杏「そっちこそ、こんなところでうろちょろしてないで勉強しなさいよ。」
こんな感じでいつもじゃれ合っている。
それから15分くらい楽しく話をしていた。
これから起きる最悪な事態も
予想出来なかった。