ある日
私はいつも通り紫紅とサイトのメールで話していた
「なぁっ怜ってさ今好きな人とかいるの?」
「うーん…まあっ一応いるかなぁ?絶対叶わない恋なんだけどね…
紫紅は?」
「俺?いるよ」
「へーどんな人?私の知ってる人かな?」
「俺の好きな人は…怜だよ」
私はいきなりそんなことを言われたので最初は冗談だと思った
「えぇっ!?またいつもの冗談でしょ?」
「違う
本当に怜のことが好きなんだ」
「えっ…」
「俺本気なんだ…
怜が好きな人いるのはわかってる
だけど好きなんだ!俺でよければ付き合ってほしい」
「いきなりそんなこと言われても…」
私は困った
だけど紫紅はとても真剣なことが文章から伝わってきた
でもっ私はまだ好きな人のことを忘れられなかったので紫紅にこう言った
「じゃあっ…私が好きな人を諦められるまで待っててくれないかな
その時ちゃんと気持ち伝えるから」
「うん!わかった!
俺ずっと待ってる!怜がちゃんと気持ちに整理つくまでいつまでも待つよ…!」
「有難う紫紅」
そしてメールは終わった
私は自分の胸に手を当てて気持ちを落ち着かせた
紫紅が私のことを好き…
内心嬉しかった
自分のことを好きでいてくれてる人がいることが
紫紅が待っていてくれてる
早くできるだけ早くあの人を思う気持ちに決着をつけなきゃ
私はそう決心し
静かに深呼吸をした