8月21日、午前9時34分。
8月21日に戻った。
同じように散歩する..。
たしかここで..
優「よっ、杏奈っ!」
優斗と会う。
杏「元気?提出物終わった?」
優「秘密ー、どっか行こーぜ。」
杏「あ..、あのさ...」
優「何?」
杏「実は....、」
全てを話した。
優斗が死ぬ度に8月21日を
繰り返していること、
どちらかが死なないと
助からないということ..。
優「そん..な..、冗談だろ?」
杏「冗談じゃないよ。」
優「......。」
どうすればいいのだろう..。
優「俺が死ぬ。」
杏「だめだよ。」
.....。
優「ここにずっと居れば死ぬこともないんじゃね?」
杏「何らかの形で死んじゃうと思う..。」
優「......。」
優斗が立ち上がった。
途端に私の手を掴み走り出した。
杏「優斗?!」
歩道橋だ。
杏「だめだって!!」
優「2人で死ねば..、大丈夫だろ。」
杏「え.....。」
死ぬのが、怖い。
優「飛びおりるぞ。」
杏「ま、待って待って!!」
優斗が身を乗り出した飛び降りた。
手を離してしまった..。
優「杏っ....」
杏「優斗っ!!!!!」
自分も飛び降りた。
2人で死ねば..助かるよね...?
そこで意識は途切れた。