審査室に職員や医療班が入り、フェンに駆け寄る。
職員A「大丈夫か!すごいケガだ。」
医療班がその場で処置をする
フェン「奴は…危険だ…」
職員B「事情は後で聞くから、今は喋るな!」
フェンは意識を失いながら言った。
フェン「奴は…間違いなく…リ……ス…」
最後まで言う事なく気絶した。
職員B「聞き取る事が出来なかったが、これはかなり問題だな」
職員A「もしかしたら世界政府も出てくるかもな」
それから2時間後、全部屋のPCに結果のメールが届いた。
タケ「Sランクだと!マジか!」
エンデン「すごいな…Sランクなんてここ何年もいないのに」
ユウ「…」
次の日
朝からユウの部屋にタケがいた。
タケ「おい!結果見たかよ!Sランクだぜ!」
まだ興奮状態なタケなのに対しユウは冷静だった。
ユウ「知ってるよ」
タケ「おいおい、やけに冷静だな…まさか自分よりいい結果だったから子供みたいにふくれてんのか?」
少しからかうように言うと、真剣に答える。
ユウ「違う!そうじゃない!俺は心配してるんだ。」
タケ「心配?ケガでもしたのかアイツ?」
ユウ「それも違う!おかしいと思わないか?ムカイの能力がどんな能力かはわからないが、Sランクはおかしい!」
タケ「そうか?単純に凄い能力だったからじゃねーの?」
ユウ「おかしいのはそれだけじゃない。アイツは1年遅れて来た」
タケ「それは1年間がっつり修行したからだろ?」
ユウ「はぁ…お前は本当に単純だな」
タケ「なんだとコラァ!」
絡んでくるタケを流しながら思う
ユウ「1年でアイツに何があったんだ…。」
その頃治療を終え、Sランクの階にいた。
ムカイ「まだ傷が痛むな…」
ライセンス取得試験の不安を抱きつつ、会場に入る。