シャーペンの芯を食べる彼女。

大家ヒロト 2012-03-20投稿
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僕の学校の席の隣には、変な女子が座っている。


彼女の名前は<蒼子>といって…


ガリガリ

ガリガリ


年がら年中、シャーペンの芯を食べていた。



「それ、美味しいの?」と僕が蒼子に尋ねると。

決まって「美味しいよ…」とシャーペンの芯を前歯で噛み砕いていた。



こんなやり取りが続いて、もう1ヶ月。

蒼子は授業前に購買で沢山のシャーペンの芯を買ってきて、授業中に教師の前でこれでもかと芯を頬張る。


もちろん、教室中には…


ガリガリ

ガリガリ

とシャーペンの芯を食う……正確には噛み砕く音が響くのだった。




教師だって最初は蒼子に注意もした。


「君。そんな体に悪そうな物食べるのはよしなさい」


「………」


ガリガリ

ガリガリ


けど、いつもの様に蒼子は黙ったままシャーペンの芯を食べるのだ。



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