シャーペンの芯を食べる彼女。3話

大家ヒロト 2012-03-23投稿
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「………………デート?……あぁ!!!」


一瞬放心して、やがて我に戻った蒼子は床にばらまかれたシャーペンの芯を必死に拾いながら

「三秒以内に拾えばまだ食べられる」

と呟いていた。


ってか何度でも言うが、シャーペンの芯は食べ物ではない。

でも、蒼子が必死になっている姿を見て、仕方ない奴だなと気づいたら僕も一緒になってシャーペンの芯を拾っていた。



「………っ北岡君」


そんな僕を見て蒼子は少し、ビックリしていた。


「……僕だってな、人助け位はするんだよ。それより早く拾えよ………大好物なんだろ?ソレ」


「………北岡君……優しいね」

口は笑っていなかったものの蒼子の目がとてつもなく優しく…………正直に言うとそんな彼女が


可愛いなんて


僕とした事が思ってしまった。



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