触れた瞬間に。?

アート 2012-03-27投稿
閲覧数[472] 良い投票[0] 悪い投票[0]

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
『あっ』


消ゴムが落ちた。

拾おうとすると
隣の席の佐藤悠太くんが
拾ってくれた。

『―…ありがと。』

受け取ったとき
かすかに手と手が触れた。


その時――……。



君に恋してしまった―。

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

――――4月―――――――――――――
あたし、斉藤萌絵!!
今日は中学校の入学式。

小学校の時の友達はたくさんいるものの、新しい友達もたくさんいるのでドキドキしていた。

隣の席は佐藤悠太くん。

全然知らない人だ。

悠太くんは無口で入学式の日は一言も喋れなかった。


はぁ。

中学になって1日。


新しい友達―
1人も出来なかった。


このままやっていけるのかな。


どんどん不安で
いっぱいになっていった。


小学校の頃からの友達は
6人いるけど
その中にあたしと
仲が良い子は1人もいなかった。




4月10日

入学して2日。

2回目の学校だ。

頑張って友達は5、6人できたものの

隣の席の悠太くんとは
どうしても



無理だった…………。



『あっ』

消ゴムが落ちた。

拾おうとすると、
悠太くんが拾ってくれた。

『―…ありがと。』


受け取ったとき、
かすかに手と手が触れた。


じっ とあたしの目を見つめる
悠太くんの深い黒い目。


ドキッ。



その瞬間に



あたしは




恋に落ちた。


つづく

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「アート」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]
KARAも虜になる!
紅酢をお試しあれ


▲ページトップ