『付き合ってるけど。―――――…わりぃかよ。』
 冬夜の一言で周りが静まり返った。
 『―――っっ。てかさ…結、昨日言ってたよ……っ!!冬夜の顔がかっこいいから付き合ってるって。』
 ――――……………は?!?!?
 蘭、なに言ってんの?!?!
 あたし一言も言ってないのに……。
 『――…そうなのか?結………。』
 『違うよっ…!!!!!!!!!』
 『じゃあなんで好きなのよ!』
 蘭が早口で言った。
 『……いや…、理由なんてないよ。』
 あたしは少し考えてから言った。
 みんなが黙り込んだ。
 『あたしも。………あたしも聞いた。』
 『っ……。え…??』
  『…うちも聞いたよ。結、冬夜の顔がかっこいいから付き合ってるって。』
 美歌に加奈子、由梨まで――。
 ぽた。
 大粒の涙が
 あたしの頬をつたった。
 つづく