「お前らがそういう仲だとは思わなかったぜ!」
タケルが吐き捨てるように言った。
『まあ、俺たちは、ただの友達だったからな。』
俺はタケルの方を見て言った。
「ユウ、これ、借りてた、本…。」
後ろを見ると、そこには林の姿があった。
『林!後でいーのに。』
「一目会いたくなっちゃって。」
林は照れながらも、さらりと答えた。
タケルはため息をついた。
そこには、花の図鑑があった。
「花?林はいいとして、なんでユウが?」
タケルが言った。
『俺は、花や植物が好きなの!』
俺が答えた。
「そのせいかユウとは気が合うの!」
林はにっこりとしていた。