ここはどこだろう...
暗い..、真っ暗闇。
私はどうなったんだろう...
死んだのだろうか、
気を失っているだけだろうか。
気を失っているだけなら早く目覚めたい。
こんな暗闇から早く抜け出したい。
優「杏奈..」
優斗の声がする。気のせいかな。
優「杏奈..、早く目覚めて..。」
視界が明るくなった。
杏「優斗..?」
まず目に入ったのは涙を流して
私の手を握っている優斗だった。
優「.....杏奈っ..!!よかった...」
話を聞くと3年も目を覚まさなかったらしい。
もちろん驚いた。
杏「....助かったんだよね?私たち..」
優「うん...」
助かった..もう、大丈夫。
―――・・・・
キキィー....ドンッ
通行人「男の子が轢かれたぞ!!」
女の子「い..いや...いやぁぁぁぁああああっ!!!」
―また別の少年達が、8月21日を繰り返す。
助かる方法は―・・・・。
-END-