回想
「羨まし〜!まゆちゃんと付き合えて。」
皆、口を揃えてこう言った。
「お前なんかがなんでまゆちゃんと〜?」
そんな意見もあった。
クラスの人気者、林まゆ…。
そんな彼女と釣り合っていないのでは…という不安もあった。
勿論、それ以上に彼女が好きだ。
俺は、彼女に釣り合う男になりたかった。
俺はいつも以上にお洒落をした。
そして、笑顔を心がけた。
周りは、こう言った。
「最近、いいことあった?」
「明るいね。」
そのせいか?女子にモテるようになった。
平凡な俺は焦っていたんだ―。