県道59号線

尊吾  2006-09-17投稿
閲覧数[233] 良い投票[0] 悪い投票[0]

オレは後ろから2列目の窓側に腰を下ろした。この席はいわばオレの縄張り。子連れの親子や腰のひん曲がった婆ぁが立っていようが譲った記憶は無い。オレは前の座席に腕を掛け一昨日購入したてのi━podを耳にした。
次の田宮坂のバス停に少女が立っている。その少女、有希はオレの通う高校の同級生で、クラスも一緒。オレと有希は通学にバスを利用している。
ちなみに彼女ではない。
話を少し交わす位でメアドも知らない。だがオレは有希が好きだ。そうでもしなければこのオレが通学に公共の交通機関を利用する訳が無い。そして、なぜオレがこの指定席かというと有希は必ずオレの斜め前に座るからだ。さすがに隣には座れないからな。
今日も有希はバスに乗り込みこの席へ…っておぃ!有希!なぜ運転席の方へ行く?ん?どうやら有希は運転手と話をしているらしい。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 尊吾 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]
ネ申盛れるカラコン
激安1日98円


▲ページトップ