第二幕(再会)
囚人となった岬優子と高木注が、刑務所の男女共有スペースの図書室で再会した。
「久しぶり」
「久しぶり」
「精神病院に入れられたんじゃなかったのか」
「入れられたよ、けど出てきた、でもすぐ又逮捕された」
「何の罪だよ」
「そっちこそ何の罪?」
「優子はテレビ見てなかったのか、仕方ないよな、精神病院だもんな、俺な、放火したんだよ。」
「どこに?」
「あましろだよ」
「あの高校を放火したの?なんで?」
「なんかヤケクソになっててさ、めちゃくちゃにしたかったんだ何もかも。ガキみたいだろ?」
「あたしもガキみたいな事したし人の事いえないよ、アレ(ドラッグ)、やめられないんだ。病院出た後も吸引してる所見つかって警察のお世話になっちゃった。
CDも売れてこれからって時だったのに。」
「アレはまずいよなイメージも崩れるだろ?でもまだ世間的にはまともな優子のイメージも残ってるし刑務所出たら又頑張れば良いよ、でも次又アレに手を出したら終わりだな。人の事言えないけどははは。」
二人は笑顔だった
そして明るい未来を信じ図書室を後にした。
一年後二人は又再会することになる。
第二幕、完
第三幕予告
岬優子のファン達の話、熱いファンレターの内容など。