愛病 7

 2012-04-13投稿
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ある日、黒猫とじゃれあって部屋に戻った。
しばらくすると太一が帰ってきた。
「ただいまー。」
『おかえり、太一。』
私は、太一に抱きついた。
太一は、笑って私を抱き締めてくれた。
私の大好きな太一の笑顔だった。
しかしその笑顔はすぐに曇った。
太一は私の首元に目をやった。
「俺があげたネックレスは?」
『え‥?』
私の首にはネックレスがついていなかった。
「落としたの?」
太一は、そう言うと部屋を探し始めた。
私も一緒に探した。
しかし見つからなかった。

どうしよう‥‥。
不安でいっぱいだった。
いつ落としたんだろう。
まさかと思った。
黒猫に取られた‥?
爪にひっかかって落ちたとか‥?
考えたくなかった。

結局見つからず、太一は少し不機嫌になってしまった。
私は謝り、しょぼくれていると
「きっと見つかるさ。」
と、太一が優しく言ってくれた。
私は嬉しかった。
太一の大きすぎる愛情を感じた。

その日の夜、外で黒猫が鳴いていた。
私は目を覚ましたが太一は起きた様子がなかった。
ベランダに出てみると、黒猫はまたこちらを見て鳴いた。
あの子が、ネックレス持って行ったのかな‥‥
そう、考えていると、

「ミサキ…。」

後ろに太一が立っていた。



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