愛病 9

 2012-04-13投稿
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意識が朦朧とする中、目を開くと太一が横で寝ていた。
ベッドではなく床で、1人と1匹が寝ている。
太一の身体からは、赤いものが流れ出ていた。
それは、私が倒れているところまで流れ、白い毛を赤く染めていった。

私は太一に愛された。

幸せだった。


カーテンの隙間から暖かな光が漏れていた。
春の暖かな光のようだ。
太一がいつも通りに起こしてくれることを祈って、私は再び目を閉じた。



「ミサキ、おはよう。」

『ミャー。』


って。




*おわり

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