ユウの方へ振り向くと同時に黒い炎を纏う
ユウ「くっ黒い炎!?」
驚いた表情を見せる
ムカイ「これを見て解るだろ、お前に俺は止められない」
邪悪なオーラをビリビリと肌で感じ、恐怖で汗が吹き出す
ユウ「恐ろしいな…けど俺は逃げない!全力で行くぞ!」
腰を落とし、右手に力を込める
ユウ「G・インパクト!」
大きく振りかぶり、ムカイへ渾身の一撃を繰り出す
ユウ「ドッカーーーン!」
ムカイは避ける事もなくただ立っていた。
「ガシッ!」
ユウの渾身の一撃を右手だけで受け止めた。
ムカイ「お前の性格上、やはり強化型か」
ユウは絶句した。友達だからといって力を緩めた訳じゃない、本気でやった結果にユウは膝から崩れ落ちた。
ユウ「これほどの差があるとは…」
ショックで立ち上がる事が出来ないユウに対し、ムカイは炎を消し夕陽を見ていた
ムカイ「これから先、俺の邪魔をするなら、その時は本気で倒す…いいな?」
ユウ「警告か…」
顔を上げムカイの方を見ると背を向け歩きだしていた
ユウ「まっ待てムカイ!」
すると足を止め、振り返る事もなく話す
ムカイ「今日でユウと呼ぶのはこれで最後だ。二度と会わない事を願う…じゃあなブレイブ」
日が落ち暗闇の中、ユウはまだ屋上にいた
ユウ「…」
街の灯りを見ているとエンデンがやって来た
エンデン「今さっきムカイが此処を出ていったって」
ユウ「そうか…」
遠くを見ながら答えるユウ
エンデン「これからどうするんだ?俺とシゲは今のランクでライセンスを取ったら此処を出る。タケはこのまま残りSランクを目指すみたいだし、」
ユウ「エンデンは此処を出たらどうするんだ?」
エンデン「とりあえず仕事を探すさ、ライセンスがあれば色々と便利だし」
ユウ「俺もSランクを目指すよ…そして能力協会に入ってもっともっと修行をして強くなる!」
エンデン「応援してるよ」
それぞれの決意がある中、友と決別をし、ムカイは大都市ファジーネーブルを後にする。
決意と決別 終