結局また同じ自分に出会うだけなのに
『明日ならできるから、今日は寝る』と、君は言う。
『今日だけ食べるね、明日からダイエットするから』と、また君は言う。
また次の日も…
『明日やるから』と、無駄な誓約をする。
やらないのに。
ある日、君は最後の約束をした。
明日が無いことも知らずに…。
『明日ならできるから』
その声だけ残して、君はもういない。
もういないんだよ君は。
君の硬直した体を、僕は揺さぶって叫んだ。
『そんな君を好きでした』と。
いつか言おうと思ってて、ずっと言えなかったその言葉は…
響くことなく虚しく遠くの空へ消えていった。