「え?どうしたの、お母さん。」
ミルネ「ごめんね。
リルカ。あなたに世界を託すわ。
私の魂と力をリルカに託す。」
ミルネが呪文を唱えるとミルネの体から魂がリルカに吸い込まれていく。
やがて、ミルネは薄くなり消えた。
リルカ「えっ!お母さん!お母さん!」
そしてリルカは泣きながら世界を作り上げていった。
私はそのリルカの子孫。
ルキラ。
黒い服をきた集団に狙われた。
これは私が世界を守る話。
奇跡の魔法。MagicMiracle。
「ルキラ!いる?」
ルキラ「いるよ。」
私がアンティーク風の扉を開けると、外には髪を肩の高さまで綺麗に切り揃えた赤髪の女の子がいた。
ルキラ「シェル。なに?」
シェル「ルキラ!カイが帰ってきた!」
え…?カイが帰ってきた?
シェルは私の幼なじみ。
ちょっとドジだけど、ここら辺じゃ、結構有名なMagic使い。
主に、攻撃系のMagicが得意。
そして、カイも私の幼なじみ。
最初は優しくて、明るかったんだけど、ある日、黒い服の集団に連れ去られてから、BlackMagicを使うようになった。
カッコイイから人気者なんだけど、性格が変わってしまった。
私やシェルの前では優しいなんだけど、クールになった。
3年前、いきなり、失踪した。
だけど帰ってくるなんて。
シェル「ルキラ!早く行くよ!」
シェルに連れられ、カイの所に走っていった。
シェル「はあはあ。カイ!」
シェルに呼ばれたカイはこちらに振り返った。
綺麗な黒髪が風に揺れる。
カイ「シェル…。ルキラ…。」
ルキラ「今までどこにいってたの!」
カイは少し目を伏せ
カイ「黒の…………団」
ルキラ「聞こえないよ?なに?」
カイは私の手をひいて路地裏へ連れ込んだ。
ルキラ「カイ…?」
カイ「君は、ミルネの子孫だよね。」
私はドキッとした。
でも、カイやシェルにはその事を話している。
ルキラ「そうだよ。
今更どうしたの?」