毎日いじめられ続ける日々。
 もうやだよ――。
 どうやったら
 冬夜は信じてくれる??
 なにしたら―…
 由梨と加奈子と蘭と美歌は
 もう一度
 仲良くしてくれる―…??
 わからない、、
 わからないよ。
 あたし、独りぼっちだよ??
 
 どうすればいいの??
 うっすら残った『死ね』『イケメン好き』
 の文字を見つめた。
 頑張っても頑張っても
 消えなかった、あたしを
 深く傷つけた文字を。
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 『加奈子と由梨もよくやるよねぇ ̄笑』
 『でしょでしょ笑』
 『あの時、あたしも聞いたっ!なんて言うからさぁ!!笑』
 『だってムカつくじゃん!!』
 『うちらの彼氏よりあいつの彼氏がかっこよかったらさ!!笑』
『『あははははは笑』』
 放課後の教室。
 あたしをバカにするみんなの声。
 あたしゎ涙が出るのをこらえて
 ドアの向こう側で
 “親友”の言葉を
 聞いていた。
 あれっ―――?!
 涙でぼやけて見えないけど、
 目の前に冬夜みたいな人が
 見えるような――。
 涙をぬぐった。
 あたしの目の前で涙を浮かべながら教室の向こう側をにらんでいる冬夜がいた。
 冬夜はしっかりと
 あたしを抱き締めた。
 そして
 放課後の
 夕焼け色に染まった
 教室のドアを
 静かに開けた。
 つづく