今日もいつものように女子達が、目をキラキラさせながら、黒髪の男子を見ている。
女子「きゃああ!
有様よ!今日もカッコイイわあ!」
有「ありがとう。みんな、おはよう。」
有は女子達に向かって微笑んだ。
その時、一人の髪が長い少女が有の前に微笑みながらきた。
麻里沙「有様。
ご機嫌よう。今日は桜が咲いてますし、放課後お花見しませんか?」
女子達は麻理沙を見てすごすごと帰っていった。
女子「ほらああやって麻理沙様は有様をとっちゃうんだから。」
1時間目のチャイムがなった。
有「ご、ごめん。
もう、1時間目だからさよなら。」
有は自分の教室に入っていった。
麻理沙は悔しそうに顔を歪めながら後ろにいる、少女と教室に戻っていった。
そして放課後。
麻理沙「由里。
私の邪魔をする女が一人増えたわね。」
麻理沙の見る先には優しそうな少女が有と楽しそうに話していた。
花音「有先輩は相変わらずモテモテですね!」
有「なんだよ、照れるじゃないか。
あ、そうだ。
花音はネットでカノンって名前で歌を歌ってるんだってな。
まあ、お前は絶対音感を持ってるしな。」
麻理沙は不満げな顔で由里に命令した。
麻理沙「由里。
あの、花音って子を調べて。
なんか、有様と親しいみたいだし。
騙せば、有様の情報がわかるかもしれないわ。」
由里「わかりました!
麻理沙様の恋を絶対にみのらせますわ!」
由里と麻理沙は帰っていった。