空に呟いた愚痴は無色の吐息に消えていった
やり場のない想いや怒りは何処へいけばいいか判らず
振りかざした手はただ痛みが滲み大切なものを壊していった
「ジョウシキ」という固形の醜さはその絶大な力でぼくらを捩じ伏せる。
ただ強く。
「正常」はナニ?
「異常」はナニ?
この傷だらけの世界で未完成なぼくらは
迷い焦り躊躇い
ただ生きている。
息をしている。
本当は
「ここにいる」と叫んで
声が枯れそうな位
いつだって
ねぇ、そこにいる僕以外のきみ
あなたも泣いているの?