蒼子は急に走りだし、僕の視界からいつの間にか消えていた。
「………どうしたんだ?」
僕は首を傾げ、家に帰った。
ガチャリ
自宅の扉を開ける…すると――
「じゅーーーーんっ!!」
私服姿の倉餅が僕めがけてダイブしてきた。
ドサッ
「く…倉餅っ?!///」
「純さっきぶり〜♪」
倉餅は白のノースリーブに短パンという露出の多い服を着ていて、健全な高校生としては、ちょっとばかしドキドキ……してしまった。
「どうしてお前が」
「…どうしてって、ご近所さんじゃん!」
「まあ、そうだが…」
「でね〜遊びに来た☆」
倉餅はニカッと笑い、まるでさっき蒼子とあった事は最初からなかったかの様に晴れ晴れとしていた。