次の日、レックス達はロー達と合流した。 「お前らこれからどうするんだ?レブルアにはまだ行かないほうがいいぞ。とりあえずガザムに行ってみたらどうだ?そこに行けば…」 ローは銃をカチャカチャといじりながらレックスに言った。 「レブルアにはまだ行かない。…それよりガザムってとこには何かあるのか?」 「いや、…実はフィーが指名手配されてる。フィーのこともその手配書に書かれていた。『イルバースの兵器』ってな。俺達も実験のことは噂でしか聞いたことなかった…」 「え!?フィーが?」 レックス達は驚いた。 「あぁ、実はそのガザムって国にイルバースの実験室から逃げ出したやつがいる。そいつに会えば何か分かるかもしれない。」 ローは銃を肩に担いだ。 「そうか…ありがとう。」 レックスはそれだけ言うと黙りこんだ。 「レックス…イルバースの兵器?実験?って何?」 フィーは静かな口調で聞いてきた。 「…フィーそのことは後でゆっくり話したい。ごめん…」 レックス達はまた黙りこんでしまった。 「お前ら、俺達の組織に入らないか?」 ローが口を開いた。 「俺とゼスはイルバースの反乱組織なんだ。と言ってもまだ200人程度の小さな組織。いっしょに戦う仲間を探してる。」 「…ありがとう。でも俺はガザムに行ってフィーのことを知りたい。」 ローは少し考えた。 「そうか…まぁ気が向いたらまたこの国に来いよ。それとこれを渡しとく」 そう言ってローは一枚のカードをレックスに渡した。 「いろんな国に同じ組織の仲間がいるからそいつらにそのカードを見せろ。そうすれば泊まる所くらいは用意してくれる、ガザムにも何人かいるはずだ。組織の人間は銀色のピアスと同じ色の腕輪をしてるからすぐ分かるだろ。」 レックス達はローからガザムへの行き方を聞くとロー達と別れた。