ロー達と別れた日の夜レックスはフィーにすべてのことを話した。 「今まで黙っててごめん…」 レックスはまっすぐフィーの目を見ることができなかった。 「私は大丈夫、レックスは私のために黙っててくれたんだね…ありがと。」 レックスが顔を上げるとフィーはニコッと微笑んだ。 だがフィーの頬には涙がつたっていた。 レックスは体を小刻みにふるわせて今にも崩れてしまいそうな少女を強く抱きしめた。 「俺が…フィーを守る」 レックスはそれだけ言うとフィーをさらに強く抱きしめた。 「今度は何ですかトラド隊長?」 フラーは不機嫌そうに腕を組んだ。 「ネスタの部隊がローゼスにやられた。」 「ネスタですか…あいつも不調ですねぇ」 フラーは面倒くさそうに応えた。 「どうやらローゼスは反乱軍を結成したらしい、今はまだ小さな組織だが用心しろ。レブルアも反撃の準備をしている。」 「で次の任務は?」 「フラー、リッパー、ネスタ、それとサンタナ、ラッドの五部隊でレブルアとの戦闘に備えてくれ、それともう一つフラー、リッパー、ネスタ、サンタナ、ラッドの隊長5人は例の少女…兵器の奪還、それが任務だ。」 フラーはそれを聞いて微笑んだ。 「分かりました。ではすぐに準備を…」 そう言うとフラーは歩き出した。 「それと追加人員で『失敗作』を送る、好きに使え。」 トラドはそう言い残すとどこかへ去っていった。