伊代(いよ)と凜(りん)とゆう名の少女二人と、和夫(かずお)とゆう名の少年一人が何者かに監禁された。
部屋には扉が1つしかなく、壁は分厚い鉄で覆われている
扉には鍵がかかっている
(和)「おい!! 早くここから出せよ!!」
(凜)「誰か助けてよー」
(伊)「パパ、ママ助けて……グスン」
いくら叫んだり泣いたりしても、出してくれる様子は無い。
しばらくすると、壁に文字が浮かび上がってきた。
今から、お前達3人にゲームをやって貰う。
〜ルール〜
・それぞれの額に禁句ワードである動物の名前が表示される
・自分の額に書いてあるワードを言った者は死ぬ
・最後の一人になった人が勝利です
ではゲームスタート!!
この文字を全員が読み終わった後、三人の額にそれぞれ禁句ワードが浮かび上がってきた。
(和)「くそ!! ふざけやがって」
(凜)「待って、禁句ワード言っちゃうからあんまり喋らないほうがいいわよ」
(和)「あぁ? だったら俺の禁句ワード教えろよ」
(凜)「そ……それは……」
(和)「フッ、やっぱり教えねーよな、ああ言っても結局は自分だけ助かろうとしてるんだろうが!!」
(凜)「なんですって〜」
(伊)「や、やめてください!! 二人とも…………」ドサッ
伊代は、その場で膝を崩し死亡した。
(和)「まじかよ……本当に死んだ……」
(凜)「嘘……」
額に[サイ]と表示されたままもう動かない伊代を二人はただ呆然と見つめる。
(和)「…………」
和夫は黙ったままズボンのベルトを取ると、そのまま凜の首にかけた。
(凜)「キャッ!?」
驚いた凜は、必死に抵抗するが和夫は力が強く、うまく抜けられない。
(凜)「ぐっ……」ドサリ
凜は、やがて力が抜けてゆき倒れた。
(和)「ハァハァ……へっ」
和夫は、倒れたままの凜を見下すと不敵に笑った
(和)「フッしょうがねぇよなぁ、なんせ俺かお前かのどちらかしか生き残れな…………」ドサリ
和夫は死亡した。
しばらくして、凜は目を覚ました。凜はまだ死んではいなかったのだ。
(凜)「……あれ?」
凜は、額に[シカ]と表示されている和夫が倒れているのを見ると、今の自分の状況を察した。
私は生き残ったのだと
壁には、新たにこう書かれている
[生き残った人は扉を開けて下さい]
凜はこの部屋に唯一ある扉を開けた。
(凜)「マイク?」
扉の先は電話ボックス程の小さい部屋があり、中にはマイクがぶら下げられていた。
その横の壁には
[勝者の確認の為そのマイクに向かって、自分の名前を言って下さい。フルネームでお願いします。]
と書かれていた。
その文を読んだ凜は、すぐにマイクを手に取ると深呼吸をした。
これでやっと帰れる
喜びで涙が出そうな凜は、マイクに向かって自分の名前をハッキリと言った。
(凜)「神崎 凜です!!」
その瞬間、凜はその場に崩れるように倒れた。