死の禁句ゲーム

サム 2012-05-25投稿
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伊代(いよ)と凜(りん)とゆう名の少女二人と、和夫(かずお)とゆう名の少年一人が何者かに監禁された。

部屋には扉が1つしかなく、壁は分厚い鉄で覆われている

扉には鍵がかかっている

 (和)「おい!! 早くここから出せよ!!」

 (凜)「誰か助けてよー」

 (伊)「パパ、ママ助けて……グスン」


いくら叫んだり泣いたりしても、出してくれる様子は無い。



しばらくすると、壁に文字が浮かび上がってきた。



今から、お前達3人にゲームをやって貰う。
〜ルール〜

・それぞれの額に禁句ワードである動物の名前が表示される

・自分の額に書いてあるワードを言った者は死ぬ

・最後の一人になった人が勝利です
ではゲームスタート!!



この文字を全員が読み終わった後、三人の額にそれぞれ禁句ワードが浮かび上がってきた。


 (和)「くそ!! ふざけやがって」

 (凜)「待って、禁句ワード言っちゃうからあんまり喋らないほうがいいわよ」

 (和)「あぁ? だったら俺の禁句ワード教えろよ」

 (凜)「そ……それは……」

 (和)「フッ、やっぱり教えねーよな、ああ言っても結局は自分だけ助かろうとしてるんだろうが!!」

 (凜)「なんですって〜」
 (伊)「や、やめてください!! 二人とも…………」ドサッ


伊代は、その場で膝を崩し死亡した。



 (和)「まじかよ……本当に死んだ……」

 (凜)「嘘……」

額に[サイ]と表示されたままもう動かない伊代を二人はただ呆然と見つめる。


 (和)「…………」

和夫は黙ったままズボンのベルトを取ると、そのまま凜の首にかけた。

 (凜)「キャッ!?」

驚いた凜は、必死に抵抗するが和夫は力が強く、うまく抜けられない。


 (凜)「ぐっ……」ドサリ
凜は、やがて力が抜けてゆき倒れた。


 (和)「ハァハァ……へっ」

和夫は、倒れたままの凜を見下すと不敵に笑った

 (和)「フッしょうがねぇよなぁ、なんせ俺かお前かのどちらかしか生き残れな…………」ドサリ


 和夫は死亡した。



しばらくして、凜は目を覚ました。凜はまだ死んではいなかったのだ。

 (凜)「……あれ?」

凜は、額に[シカ]と表示されている和夫が倒れているのを見ると、今の自分の状況を察した。


私は生き残ったのだと


壁には、新たにこう書かれている

[生き残った人は扉を開けて下さい]


凜はこの部屋に唯一ある扉を開けた。

 (凜)「マイク?」

扉の先は電話ボックス程の小さい部屋があり、中にはマイクがぶら下げられていた。


その横の壁には

[勝者の確認の為そのマイクに向かって、自分の名前を言って下さい。フルネームでお願いします。]
と書かれていた。


その文を読んだ凜は、すぐにマイクを手に取ると深呼吸をした。


これでやっと帰れる


喜びで涙が出そうな凜は、マイクに向かって自分の名前をハッキリと言った。



 (凜)「神崎 凜です!!」


その瞬間、凜はその場に崩れるように倒れた。




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