宇宙戦隊・11

豆宮  2006-09-18投稿
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『それと、後でメリード星のバトルスーツに着替えてもらうよ。さすがにTシャツにGパンはね…』
コウは死んだ時の服のままであった。
『メリード星のバトルスーツは丈夫だよ!地球の綿製品よりも圧倒的に通気性が良いし…』
「それより…一つ聞いていいか?」
『何?』
「…どうやって戦えば…」
『心配いらないよ!星屑を破壊した時の様子を見る限り、君はルコフィエルの戦闘能力もしっかり受け継いでいるみたいだし、戦い方を知らなくても体が自然と戦ってくれる!…と思うよ?』
その言葉に、コウは二度目の死を覚悟した。
『とりあえずメリード星に移動しよ!飛んでる所を地球人に見られちゃまずいからテレポートを使おう。』
「…テレポートなんてどうやるんだよ」
『ちょっと待ってて』
そう言うとサリは、いきなり白蛇…ことリーサの出してる赤い舌を指で摘んで引っ張った。
リーサの口が大きく開かれたと思うと、その口は電話の受話器の形に変型した。
受話器の向こうから声が聞こえくる。
[こちらメリード星交信所。サリ様ですね。]
『うん。そっちまで二人分テレポート頼みたいんだけどいいかな?』
[了解しました。居場所コード検索中…地球DM-2エリアでよろしいですね?]
『うん』
[では三十秒後に地球DM-2からメリード通信施設中心部へテレポートします。]
『よろしく〜』
ピザの配達並にあっさりとテレポートを注文するサリ。
「…ってゆうか…そのリーサって普通の白蛇じゃない…よな?」
『通信機能付きペットだよ!地球では売ってないの?』
「売ってるわけねーよ!」
『あ、時間だよ』
サリがそう言ったと同時に、一瞬視界が真っ暗になって、気付いた時にはサリとコウはエレベーターのような物の中にいた。エレベーターと違って階数ボタンは無いし天井にシャワーのノズルみたいなものが付いているが…。

「おかえりなさいませ」
外からの声を合図に扉が開いた。コウはそこに広がる世界に思わず言葉を失った。
天窓と、5つのコンピュータ、スクリーンののある巨大なドーム型の部屋。天窓からは見たことの無い惑星が覗き、コンピュータの画面には無数のグラフ、スクリーンには“&”の記号のようなものが映しだされている。そして部屋を忙しく走り回る“小人達。”身長は170センチのコウの半分にも満たず、全員シルバーの全身タイツのような恰好をしている。

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