ギャラクシーラリー107

フェイ 2012-06-07投稿
閲覧数[506] 良い投票[0] 悪い投票[0]

「いや、大丈夫だから気にしないで下さい」

遼一は目の前の女に言った。

「でも服を濡らしてしまったし、それに貴方少し顔色が悪いように見えるわ。私達の部屋はすぐそこだから休んでください。お詫びしたいの」

女、いやオカマチームの愛は遼一を気に入ったようだった。

「少し疲れているだけだから…。本当にいいです。それじゃ」

遼一はそう言いながら歩き出してすぐに立ち止まった。

目眩を感じて足がふらつく。レースがはじまってから緊張の連続で疲れがピークなのと本来が病み上がりなのだ。

超人的な気力を持つ遼一も流石に無理がきかなくなっていた。

遼一は、ゆっくりと気を失っていった。薄れゆく意識の片隅で理解していた。

ああ、女じゃなくオカマなんじゃないか…。なるほど。
「きゃあ、大丈夫!?どうしよう…」

愛は遼一を抱き起こして周りを見渡した。

そこに部屋からカバちゃんが出てきた。

「あら?何してるの?男?どこでナンパしたの?」

「何ゆうてんの!倒れたんよ、この人!とにかく私達の部屋に運ぼう」

「そうね、イッコーさんに相談しよう。あらやだ、濡れてる。ああ、花瓶の水ね服を脱がさなきゃ。パンツはアタシが脱がしてあげるわねぇ」

ウキウキしながらカバちゃんが言った。

「ちょっと、それどころじゃないって。まぁ重病でもなさそうだし…。役得ってことで…」

愛の顔もカバちゃん同様ニヤケていた。

遼一は二人に抱えられてオカマチームの部屋に連れて行かれた。

遼一は、色々な意味でピンチを迎えていた。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「フェイ」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]
本気で盛るなら
Chillax(チラックス)★


▲ページトップ