暗い廊下をコツコツと歩く足音が聞こえる。
少女は薄い笑みを浮かべ、宝石の様な赤い瞳を輝かせながら扉を開いた。
そこには床に倒れているアオイがいた。
少女はアオイの髪に触れ耳元で囁いた。
「アオイ。
FantasyLandへご招待します。」
少女は袋から青い宝石を取り出すとアオイの胸に置く。
「SpecialFantasy…
FantasyLandへの扉よ開け。」
その瞬間、宝石は光り出しアオイと少女を包み込んだ。
アオイは目を覚ました。
アオイ「ここは…?」
見渡すとガラスでできた建物、雲が浮いていた。
「ここはFantasyLand。
Fantasyを受け継いだ能力者が送られる世界。」
振り向くとさっきの少女が微笑んでいた。
しかし、身長は小学3年程の小さい子供だ。
「私はフェイ。フェイ・ルーン。
私も能力者…。」
アオイ「……。
フェイ。あなたは何者?」
フェイはクスリと笑うと歩きだした。
フェイ「FantasyLandを研究する組織。
FantasyGardenの最高司令官。」
アオイは心の中で思った。
こんな子に最高司令官が勤まるか。
フェイは怪訝そうな顔でアオイを見た。
フェイ「こんな子供に最高司令官が勤まるかとか考えてたんでしょ。
でも大丈夫。私は最高司令官になりたいからなった訳じゃないから。」