アオイ「えっ!」
フェイ「いやなんでもないわ。
さあ、行きましょ?」
アオイには前を歩くフェイが一瞬、闇に包まれた狐に見えた。
ガラスの建物
フェイ「着いたよ。
ここはルナルーン。
研究所だよ?」
中に入っていた。
フェイはアオイに残忍な笑みを浮かべると不思議な機械をアオイに装着した。
アオイ「離して!
聖札!蒼白風!」
アオイの周りに蒼い風が渦巻いた。
しかし、フェイに吸い取られてしまった。
フェイ「能力採取にご協力いただいてありがとうございます。」
丁寧にお辞儀すると機械のスイッチを押した。
フェイ「洗脳系電波。」
アオイは頭を抱え、苦しんだ。
アオイ「うっ!やめて…やめて…!」
アオイの悲痛な叫びにフェイの動きが止まった。
フェイ「………っ!」
アオイ「フェイ!
や…めて…!」
フェイは震える手で機械に触れると電源を切った。
アオイ「はあ…はあ…。
あ、頭が…!痛い…!」
機械の電源は切ったものの、電波はアオイの頭に入ったので洗脳されつつあった。
フェイ「なぜだ…?
僕がこんなに動揺するなんて。
宮島アオイ…。
まさか、君は…」
アオイ「フェイ…?」
フェイは悲しそうな笑みを浮かべ歪んでいき、消えた。
アオイは床に倒れた。