モルテへブンに向かう飛行機の中でエンデンは契約書に目を通していた
エンデン「成功報酬1億か中々だな」
一通り目を通すと、男と女がやってきた
男「仲良くするつもりはないが一応呼び名を決めておこう」
女「私はロゼと呼んで頂戴」
男「俺はグラッパで」
エンデン「エンデンでいいですよ」
呼び名を決め、水を飲み緊張を押さえる
エンデン「頼むから何も起こるなよー」
願っていると窓にモルテへブンが見えて来た
ムカイは車に乗り移動していたが、車中は会話もなく静かだった。
隣に座る女性をチラリと見て思う
ムカイ「あの格好は…ディーラーか?」
10分後、豪華なホテルに到着した
ムカイ「ここは確か…」
ディーラー風の女性が笑顔で答える
女性「ここはモルテへブン3大カジノホテルの1つベラージオです!」
ベラージオ、バンク、ミラージュ、この名前をモルテへブンで知らない人はいないだろう。一般市民は入る事が出来ないVIP専用のカジノホテルだ
ムカイ「まさに豪華絢爛だな」
女性「上でオーナーがお待ちです」
エレベーターは最上階に止まり、扉が開くと真っ直ぐな道しかなくオーナーの部屋に続いていた
「コンコン」
女性が扉をノックする
女性「ザザ・ムカイ・ブラックさんをお連れしました!入ります!」
中に入ると、全面ガラス張りの部屋に女性が座っていた
女性の前に立つと、ディーラー風の女性は後ろに下がる
「貴様がザザ・ムカイ・ブラックか…思ったよりガキだな」
ムカイを見るなりきつい一言を言う女性は長いストレートな髪だが左右違うカラーで左が黒、右が赤、スタイルも抜群な女性だ
ムカイ「俺を連れて来た理由は何だ?俺は忙しいんだ」
「フン…まずは自己紹介と行こうか、私はイザラだ。貴様だろ?あちこちで情報屋に会ってる奴は?」
完全に見下してる態度に怒りが込み上げてくる
イザラ「幾ら探してもこの街にはまともな情報屋はいない…だから私が教えてやろう斑鳩事件の情報を」
その頃モルテへブン空港に飛行機が着き、飛行機からぞろぞろ降りる中にユウとタケがいた