サイキック 第4話続

く:ロミ 2012-06-19投稿
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学校へ着くと圭治が既に到着していた。

圭治に「顔色が悪いぞ」と言われてしまった。が、合宿が鬱なだけだとかわしていた。
俺は頭の中で何度も「邪魔だと判断したらすぐに消しに行くから」という保木の言葉が繰り返された。
まさか、合宿中に来ないだろうな…

そう考えていると山口の車が到着した。
「早く乗れ。」
山口にそう言われると俺ら二人は車に乗り込んだ。
30分ほど車に乗っていると高原に着いた。朝もやはすっかり晴れている。実習場のキャンプ場へ着くと山口が口を開いた。
山口「ではサバイバル演習を始める。何度か合宿をやっているからわかると思うが、適当なタイミングでミッションを発表するから、しっかりこなしてくれ。失敗したら命を落とすかもしれんからくれぐれも気を付けろ。まず最初のミッションは家をつくり、火をお越し、そして水を確保する事だ。」
そう言い残すと山口はどこかへ消えてしまった。
俺たちはサバイバルグッズを常に携帯している。まずは火をお越すために乾いた木と竹を調達した。天気は悪くなかったので、比較的早く材料が集まった
圭治「火はまかせるから俺は家の材料を探してくる。」
そう言い残すと圭治は消えていった。

まずはサバイバルナイフで竹の外側を削って鉛筆を削った時に出るカスに近いものを作っていた。火種に使うのだ。

次に太い木の枝の先を削り、枯れた杉の葉を被せた。枯れた杉の葉は勢いよく燃える。

最後にメタルマッチと呼ばれる火打ち石の鉄バージョンのものを取り出した。メタルマッチを強く擦ると出る火花でさっき竹で作った火種に引火させる。見事成功し、微かな煙が上がった。消えないように優しく息を吹き掛け、酸素を送り込んでいく。ある程度空気を送ると突然火種が勢い良く燃えた。
それを杉の枯れ葉に移すと音を立てて燃え広がった。無事ある程度太い枝に引火したのでとりあえずミッションクリアだ。

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