「見事に燃えてるな。ミッションクリアか。」後ろから圭治の声が聞こえてきた。
圭治は川を見つけたらしい。
次は圭治が家をつくり、俺が川で魚をとることにした。
俺は川へ向かう途中、突然不吉な気配を感じた。あたりを確認してみると右から禍々しいオーラを放った男が歩いてきた。
男との距離が10メートルを切った時、男は殺気を発してきた。そして、雷のオーラを纏いだした。
男が俺に向かって手をかざすと雷のオーラを手に集中させてきた。そして一気に雷を放出してきた。
俺は見切って間一髪でかわした。
「いきなり何すんだ!てかおまえ何者だ!」と俺は叫んだ
「あれ?もしかして見えてる?」男が驚いた顔で言った。
「残念だが一般人には見えないものが見えるもんでね。」と言ったが、避けるのが結構ギリギリだった。
「見えるんなら、少々手荒になるけど、スピードを上げるか。」
そう言うともう一度手をかざし電撃を放ってきた。しかし、射程距離は10メートル程度、威力は多少上がったが射程内に入らなければ安全だ。
「逃がさないぜ。」そう男が言うと足に電撃を集中し、足から電撃を放出した。その反作用で超人的な跳躍を生み出し、距離を詰めてきた。サバイバル部で忍者の跳躍術なるものを練習したことがあった。両手を前で組み、勢い良く開く。その反動を使いながら、重心を前にだし、一気に地面を蹴る。その跳躍を使い俺も距離を詰める。極端に距離を縮めることで電撃を避けやすくするためだ。相手も俺の動きに反応し、電気を手に纏い殴りかかってきた。その手は確実に俺の喉仏を狙っていたが、すかさず反応し、ガードする。
が、とんでもない威力と電撃が身体中に伝わってきた。
このままでは殺られる。そう思った俺は今まで殺してしまわないようにセーブしていたが少し力を出すことにした。
相手はもう一発攻撃を仕掛けようとしているがその手を掴み手繰りよせて、顎に重い一撃を加えた。
軽く握ったが、握力は100キロを越えていただろう。そんな一発を食らった男が立っていられるはずがなかった。