私は目立ってるタイプでもなく、フツーのタイプだった。
だからかあまり向こうからも絡んで来ないし、私も自分から絡もうとは思わなかった。
でも、たまに話したりするとすごく嬉しかった。
何も発展がないまま中学3年を迎えた。何も無かったのは、私の男子っぽさとかがあって女子として見られてなかったんじゃないかと今思う。
授業中とかずっと顔見てるし、気づけば先生のこと考えてた。
それでも毎日部活で会えたり、土日も遠征で遠くまで行ったりと一緒にいる時間は普通の生徒よりは多かった。
だからか告白なんて考えもしなかった。引退してお別れ会をやるまでは。
残念ながら中体連は１回戦負け。数日後に3年生のお別れ会が開かれた。会が始まる少し前、友達とふざけあいながら心のなかで考えていた。
（コクるの？コクらないの？）
会の最中も先生のことを見るたびにその事がよぎった。
とうとう会が終わり、外に出て、みんな帰り始めた時だった。
言わなきゃと思い、行こうとしたけれど、自分の弱虫が出てきて、言えなかった。友達を連れてきて、お礼を言うことしかできなかった。
その夜ずっと泣いてた。
中学のソフトが終わったこと、自分の弱虫さ、部活で会えなくなること、コクれなかったこと全部で泣いた。
結局、卒業するまでもした後もコクれなかった。
先生はもう、他の中学へ移動になり、気軽に会えなくなってしまった。
自分なんて眼中にもないんだろうなと思っていたけど、今でも好き。
下手くそで、ダメダメだった馬鹿キャッチが成長したんだって直接言いたい。
そしていつか同窓会のときにでも、１年のときから好きでしたってコクりたいな。もうそんときには弱虫なんていなくなってる。
好きっスよ、センセ
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